公開講座
解放奴隷になりたかった少女ユスタ~2000年前の裁判記録から
受付終了
開催日
2024/05/08
講師
九州大学法学研究院教授五十君麻里子 氏
会場
九州学士会事務局
会費
九州学士会会員:無料
非会員:1,000円
ローマ法は非常に懐が深いので、現代の社会的課題(政治とお金とか、生活保障とか、少子化とか、働き方改革とか…)に寄せることも可能です。が、今回は、最近の研究から報告したいと思います。
ドイツの学会誌に掲載されたもので、ベスビオ火山の噴火で埋まった蝋板史料に、少女を原告とする裁判記録があるのですが、これまでの世界の常識を覆す解釈を提示しました。
裁判記録自体は1940年代から世界中のローマ法、ローマ史の研究者に研究されていたのですが、同じ史料を使ってこれまで考えられていなかった事件として再構成しました。具体的事件で当時の人々の生活を垣間見ることができます。